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5D石垣島漂着ゴミ回収プロジェクト(2. 理想の未来像をWorking Backwardsの手法で描く)
Working Backwards サービス・商品の企画開発
CustomerPerspective
代表取締役
武蔵野大学データサイエンス学部 客員教授
Working Backwardsのプレスリリース形式(理想の未来像を描く仮想のプレスリリース)で、石垣島の漂着ゴミ回収プロジェクトと、環境保護活動を加速する仕組みのビジョンを描きました。
前回のBlog:石垣島漂着ゴミ回収プロジェクト(1. 背景・きっかけ)
下記はプレスリリースの日本語版です。
5D石垣島漂着ゴミ回収プロジェクト、環境保護活動を加速する「貢献度みえる化プログラム(CAP)」を導入*
環境ボランティアはコミュニティに参加・自らの貢献を可視化し、ボランディアを達成感あふれる活動に。善意の輪を地球規模で広げよう
2025年1月1日
5D石垣島漂着ゴミ回収プロジェクトは、環境保護活動を加速する「貢献度みえる化プログラム」(Contribution Acceleration Program 略称CAP)を導入しました。環境ボランティアは、プロジェクトのコミュニティに参加し、自らの貢献を「海洋プラスチック削減量」などの複数のCAP指標で可視化することができます。
ボランティアの貢献はコミュニティの仲間が「Thanksボタン」をクリック/タップすることでお互いに承認。貢献度の高いボランティアは海洋ゴミ/CO2削減量別・人/国別など、様々なテーマのリーダーボード(貢献度に基づくランキング)に掲載されます。善意に基づく健全な競争でボランティア活動も達成感あふれるものに。「貢献度みえる化プログラム」は、石垣島を出発点に善意の輪を地球規模で広げ、漂着ゴミの回収を加速します。
解決したい問題
グローバルな自然および社会環境の変化への懸念は急速に高まっており、環境の永続的維持・改善を実現する方法が求められています。石垣島では一月当たり約69トンのゴミが漂着し、その量は増え続けています。
ところが現在の活動のスピードでは、増え続ける漂着ゴミを削減することは困難です。何故なら、回収活動はボランティアの善意に委ねられており、その活動を加速させる具体的な方法が無かったからです。ボランティアは「環境維持・改善に役立ちたい」との思いは持ちつつ、無力感を感じていました。個人で回収を行うのは孤独で、集めたゴミが自然環境にどのくらい貢献するのかもわかりません。自分の活動が人に認められることもなく、他のボランティアがどのくらい頑張っているのか知る方法も無かったのです。
解決策と顧客体験
「貢献度みえる化プログラム(CAP)」によって、環境ボランティアの活動は、多くの人に知られ、楽しく、充実したものに変わります。ボランティアはコミュニティに参加し、CAPで自らの貢献を可視化。仲間の承認と健全な競争で、ボランティア活動は達成感あふれるものに。
環境ボランティアは自らの貢献を「海洋プラスチック削減量」「CO2削減量」などの複数のCAP指標で可視化することができます。ボランティアの貢献はコミュニティの仲間が「Thanksボタン」をクリック/タップすることでお互いに承認。貢献したボランディアは「Thanksトークン」を獲得します。貢献度の高いボランティアは削減量別・回数別・難易度別・国別など、様々なテーマのリーダーボード(貢献度の高い人や国・組織のランキング)に掲載されます。
「Thanksトークン」には原則金銭的価値はありませんが、例外的に、企業などの組織が協賛することもできます。協賛するプロジェクト・団体・企業はトークンを受け入れ、対価として商品やサービスを提供することで、環境保護に目に見える形で貢献します。その結果、協賛企業は環境意識の高い人にエコ商品を知ってもらうこともできます。
リーダーのコメント
5D石垣島漂着ゴミ回収プロジェクトの石垣守代表*はこうコメントしています。「私たちはプロジェクトを通じ、石垣島の海岸で増え続ける漂着ゴミを減らすことを目指しています。取り組みの中で足りなかったのが、環境保護活動をより多くの人に知っていただき、活動を促進・加速する仕組みでした。
CAPはコミュニティ帰属・貢献の可視化・承認・健全な競争といった、マーケティングの仕組みを活用。環境ボランティアの方々が今まで以上に積極的に活動していただけるよう支援します。賛同する企業は社員の活動奨励のみならず、協賛を通して環境保護を加速することもできます。石垣島を出発点にして、CAPで善意の輪を地球規模で加速させたいと考えています。」
利用者のコメント
石垣島で長い間ボランティアとして活動し、CAPのコミュニティに参加した白保美砂さん*はこう語ります。「今まで美しい島と海を大切にする気持ちから、時おり漂着ゴミを回収してきました。一人で孤独に活動しており、どの位役立っているかもわからず、誰にも認められることもなかったため、回収は年に1~2回でした」
白保さんは続けます。「今回CAPを通じ、私の活動は変わりました。私と同じ思いで漂着ゴミを回収している仲間がたくさんいることがわかったからです。私が回収活動をコミュニティに投稿すると、仲間が心温まるコメントといっしょに『Thanksトークン』をくれます。Thanksトークンが500ポイントたまったため、協賛企業の『ユーグレナ』が提供する健康食品と交換しました。ユーグレナはバイオ燃料も製造する地元企業なので、応援する気持ちが高まりました。以前は一人でゴミを拾っていましたが、今ではコミュニティの仲間と一緒に活動することで、ずっと楽しく、大きな達成感と喜びを感じています。これからは月に1回は活動に参加する予定です!」
CAPに参加し、美しい自然を守る活動に貢献しませんか?今すぐ5D石垣島漂着ゴミ回収プロジェクトのウェブサイトにアクセスし、コミュニティに参加してください。
注*:これは理想の未来像を描く仮想のプレスリリースです。ブログでの公開にあたり、プロジェクト開始時に作成した仮想プレスリリースを一部変更しました。具体的には実名を仮名に変更したり、組織名の一部を記載しないことにました。
関連リンク
Working Backwards(ワーキング・バックワーズ)日本語版「アマゾンの最強の働き方」(ダイヤモンド社刊)
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